日本製紙は、カナダの市販パルプ製造会社DMIの株式50%をMERCER INTERNATIONAL INCに譲渡することを決定した。関係会社株式売却損約60億円を特別損失として計上する。DMIは、北米やアジアで販売実績をあげてきたが、事業構造転換の観点から株式を放出することにした。取得価額は非公表で、取得予定日は2018年11月30日。M&Aアドバイザーとしては、日本製紙が事業構造転換を進める中で、不要な資産を売却することで経営効率を高める戦略を取っていることがわかる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。